投稿者:店主うさぎや
【今夜は笹かまのアヒージョで乾杯!】本日のオススメフード&ドリンク。
12月16日(木)のオススメフード&ドリンクは???
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日本酒 田酒 特別純米 800円
AKABU 純米 750円
大盃 桶53号 特別原酒 750円
楽器正宗 本醸造 中取り 700円
泡盛 いりおもて 650円
コーヒー酎 600円
オンナロック《うさぎやの呼吸》600円
せり鍋 2人前 2380円
せりそば 950円
笹かまのアヒージョ 650円
(&バケット) 190円
パンナコッタ 400円
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仙台名物である牛タンの価格が高騰しています。専門店での金額が高いのは輸入価格の高騰に苦悩しているからです。新型コロナウイルスの感染拡大で海外工場の稼働率が低下し、国内の巣ごもり需要の高まりもあってのこの状況です。うさぎやでも例外ではなく、牛タンは少し値上げさせて頂きました。専門店ではありませんが、メニューから外すのも一案でしたが、観光客の方も多い場所柄、そういった形にさせて頂きました。そもそも牛タン焼きは仙台発祥の肉料理とされ、戦後に庶民の外食産業から発展したものと言われています。麦飯、テールスープ、浅漬けと味噌南蛮がセットになっているのが定番で、これがいわゆる牛タン定食というやつです。現在うさぎやの所在地である青葉区一番町付近に、戦後様々な飲食店が開店し、1人の料理人がフランス人が作るタンシチューからヒントを得て作り出したのが始まりのようです。その料理人は山形出身で、在京中に出会ったフランス人から得たアイデアを仙台に持ち帰ってのもので、その人が地元山形に戻ったりしていたら、もしかしたら仙台以外の土地で広まったかもしれません。この料理人は1945年の第二次世界大戦によって焼け野原になった仙台市に焼き鳥屋を開店し、そこから牛タンの歴史が始まったと言われています。そして1948年に現在の老舗牛タン店である「太助」をオープンさせました。この時の太助は牛タン専門店ではなく、ましてやメニューにあったかも定かではありません。2年後には正式にメニューに掲載されていたようですが、仙台=牛タンとなるのはまだまだ先のことでした。仙台名物と銘打ったのは1975年に開店した喜助からのようで、国分町を中心に老舗のイメージのある太助とは違い、喜助は観光客に近い駅前にも多くあるように感じます。そんな牛タン屋が当たり前になっていくのはもう少し先で、1980年代半ばあたりからだと思います。今から30年少し前からチラホラと増え始めましたが、バブル期のその頃はどちらかというとモツ鍋屋が爆発的に増えてきました。また、屋台村という文化も始まり、町の賑わいは現在の比ではありませんでした。1990年代に入ると、紐を引いて温まる牛タン弁当や、牛タン利久が多く店舗を増やし、全国的にも広がりをみせました。
そんな牛タンは家庭料理として定着することはありませんでしたが、外食産業には欠かせないアイテムとなり、観光客からはむしろ主役級の扱いを受けるようになりました。当然うさぎやにもなくてはならないメニューですから、値上げもやむを得ないことをご理解頂きたいです。この先、新型コロナウイルス感染状況はしばらく続いていきますが、飲食業界にも及んでくる悪い波を早く回避出来ることを望みます。今後ともうさぎやの牛タンを宜しくお願い申し上げます。本日もお待ちしております。0222659578🐇